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流れんな(広島弁版) 上演台本
¥1,100
流れんな <あらすじ> 小さな港町にある食堂とまりぎ。父が一人で切り盛りしている店をずっと手伝ってきた娘、長女の睦美と、結婚して家を出た妹、皐月は一回り歳が離れている。母親が店のトイレで倒れたのは睦美が中学1年生のとき。そのとき、1歳にも満たなかった皐月には母親の記憶が無い。母の死から26年という長い年月が経った今、とまりぎは災難の渦中にある。店でも使っている食材、地元で獲れた月日貝から貝毒が見つかった。時を同じくして父が倒れ、店は休業を余儀なくされた。流すことができない苦悩を抱えた人々、その家族、店、町、海…。それでも、ここで生きていく。 昨年上演した『モモンバのくくり罠』で第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞し、外部公演への書き下ろしでも高い評価を受けている横山拓也が、iaku初期話題作『流れんな』を全編広島弁に改稿
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モモンバのくくり罠 上演台本
¥1,100
モモンバのくくり罠 <あらすじ> いわゆるネイチャリストの女性、百原真澄(枝元萌)は、罠猟や農作などを行う自給自足の生活を望み、結婚を機に山中に住居を構えることを夫、百原修(永滝元太郎)に提案。修は真澄に同意し、真澄の望む生活を成り立たせるために一般企業での勤務を続けて経済的な支えとなる。そのうち、夫婦の間に娘、椛[読み・もみじ](祷キララ)が産まれた。椛は幼い頃は真澄と一緒に山での暮らしを当たり前に過ごしていたが、小学校に通いだしてから、同級生の生活との違いに疑問を感じ始め、徐々に原始的な生活を貫こうとする母に反発していく。また、山暮らしがすっかり馴染んだ真澄が周囲から「モモンバ」という愛称で呼ばれていることにも嫌悪感を持つ。そんな折、仕事を理由に別宅で暮らしていた修は、メインの仕事とは別にバーを経営しはじめて、その店長を居酒屋で知り合った女性、並木沙良(橋爪未萠里)に託す。一方、ずっと猟の手伝いをしてくれていた地元のおじさん、小野田健治(緒方晋)は、何かと真澄に世話を焼くことが増えた。この日も、小野田は動物園の若い職員、進藤駿介(八頭司悠友)を連れてきて、真澄の狩猟生活を見学、体験させていた。椛は、高校入学からたびたび父のアパートから通学することが増えていたが、卒業するタイミングで山を降り、父のアパートに居候することに。アルバイトで生計を立てる日々だが、社会に馴染めず、生活は限界となる。そして半年が経ち、いくつかの報告をもって、父と一緒に母の元へ向かうことになった。
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フタマツヅキ 上演台本
¥1,100
フタマツヅキ <あらすじ> 介護職に就く男性(20代)と落語家(60代)の親子を中心としたドラマ。漫談師だった父・鹿野克は、売れないまま40代になり落語家に転身するも、生来の不真面目さから二つ目止まりのまま、現在は開店休業中。母・雅子は家庭を支えるために身を粉にして働いている。息子・花楽は、自由奔放に生きる父への嫌悪が激しい。父としても、落語家としても認めていない。しかし、花楽は幼い頃こそ、父が稽古している隣で、ネタを覚えてしまい、父の前で披露して褒められた記憶もある。ある日、克の弟弟子であった二荒亭茶ノ木が訪ねてきて、慰問落語への出演依頼をもってきた。芸人としてのプライドと、現実的には何も活動していない状態のギャップに苦しむ克は、最初こそ断るが、昔から世話になっている劇場オーナーへの意地や、息子・花楽との口論の中で「慰問落語をやる」と宣言。しかし、ブランクが祟り、ネタの冒頭で止まってしまい、高座を降りた。漫談師時代から一番のファンで、精神的にも金銭的にもずっと応援してきた雅子が励ますが、克は雅子の応援こそが自分を苦しめてきたのだと暴言を吐く。ショックを受けた雅子は部屋に閉じこもってしまい、花楽からは夢を雑に扱い、家族を顧みてこなかった人生をなじられる。克は、襖の向こうで籠城する雅子に向けて、落語をはじめる。花楽を巻き込んで、二人落語の様相となり、雅子は思わず耳を傾けて、笑い声をあげた。
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The last night recipe 上演台本
¥1,100
The last night recipe <あらすじ> フリーライターの女性・夜莉は、恵まれない環境に育ったラーメン屋で働く男性・良平をルポルタージュにまとめる取材を行うことになった。取材を重ねる中で、二人は契約結婚のような関係で婚姻を結ぶ。しかし、1年程度で夜莉が亡き人となった。生前、夜莉が日々更新していた「ラストナイトレシピ(昨夜の献立)」というブログに、彼女の作った料理のレシピの記録がある。それは、結婚してから毎日更新されていた、いわば、夫婦の食事の思い出である。夫は、そのブログを見ながら、妻との短い結婚生活を回想する。ドラマは、2019年から2021年を行き来し、夜莉に関わったライターの先輩や、夜莉の元恋人、夜莉の両親、そして良平の父を描写しながら、それぞれが夜莉の死をどう引き受け、どう生きていくかを追う。コロナの時代において、改めて「人の幸・不幸の価値観」を見つめる。
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あつい胸さわぎ 上演台本(2019年初演版)
¥1,100
あつい胸さわぎ <あらすじ> 階段しかないマンション。古い間取りの3DK。散らかったダイニング。明日も履くジーパンが脱いだ形のまま放置されている。未開封のダイレクトメール。二年前のままのアロマスティック。トーストの粉がついたマーガリン。終わらない課題。持ち帰った仕事。インクが切れたボールペン。ミシンの音がうるさい。飲みかけのペットボトルと食べかけのビスケットは捨てていいのかダメなのか。ダイレクトメールの束に、再検査のお知らせが混ざっていることにも気づかないような、だらしない娘と母の二人暮し。だけど、今、二人は恋をしている。はじめての恋と、二十年ぶりの恋。高鳴る胸が騒がしい。
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逢いにいくの、雨だけど 上演台本
¥1,100
逢いにいくの、雨だけど <あらすじ> 恋愛、友人、家族の関係の中に発生した嘘やごまかしなどの罪の意識の重なりが歪める人間関係。そこに、突如起きた大きな事故が、彼らの間に妙なバランスをもたらしてしまった。事故の加害者と被害者という立場のはずが、いつしか、簡単な構図では語ることのできない状況に陥っていく。条件や時間では解 決できない、複雑に絡まり合った心の問題が深く横たわり始めるのだった。 子ども同士が幼なじみで、家族ぐるみの付き合いのある、仲の良い二組の家族 。あるとき、不可抗力で、一方の子どもが、もう一方の子どもに大きなケガを負わせてしまい、人生に影響するような障碍を残す。この出来事以降、二組の家族は複雑な関係となり、疎遠となってしまい…。 第26回OMS戯曲賞 佳作受賞
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iaku演劇作品集 戯曲集Ⅰ
¥2,200
<収録作品> 人の気もしらないで 梨の礫の梨 あたしら葉桜 粛々と運針 ・ しおおゆ(おまけ)
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目頭を押さえた 上演台本
¥1,100
目頭を押さえた <あらすじ> 畿央地域の山間にある人見村。衰退の一途を辿るこの村の林業と、この地で古くから行われてきた喪屋における葬儀。この2つの伝統を担ってきた中谷家と、8年前に都市から越してきた杉山家は親戚関係にあったが、杉山が葬祭コンサルタント業を人見村に持ち込んだことで、家族間の溝は深かった。ただ、同い年の高校生の娘たちは、子どもの頃から親友のような存在である。杉山の娘・遼は、母の形見である一眼レフカメラを愛用し、村に暮らす人たちのポートレートを「遺影」と称して撮影してきた。中谷の娘・修子は、遼の写真が大好きでいつも率先してモデルになった。そんな修子と遼が迎えた高校三年生の夏。この小さな田舎でセンセーショナルな出来事が起きる。それは、村に暮らす大人や子ども、すべての無名人たちの未来を、哀しみを伴う希望で包んだ。
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粛々と運針 上演台本
¥1,100
粛々と運針 <あらすじ> 築野家。弟と二人で母を見舞う。病室で母から紹介されたのは、「金沢さん」という俺たちの知らない初老の紳士。親父が死んだあと、親しい仲らしい。膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、穏やかに最期を迎えることを選んだという。まだ治療の可能性はあるのに。なんだよ尊厳死って。誰だよ金沢さんて。 田熊家。平均寿命くらいまで支払いを続けたら自分のものになる小さな一軒家を去年購入。その家のどこかで子猫の鳴き声がする。早く助けてあげたいけど、交通事故で頸椎を痛めた夫はケガを理由に探してくれない。私は、お腹に新しい命を宿しているかもしれないのに。不思議。この話の切り出し方が分からない。 平凡な生活の内に潜む葛藤を、周到な会話で描き出すiakuの新たな試み。 ※現在、たくさんの注文をいただいており、発送までお時間をちょうだいしております。 順次、発送いたしますので今しばらくお待ちください。 ※発送予定日より前後する場合がございます。どうぞご了承ください。
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車窓から、世界の 上演台本
¥1,100
SOLD OUT
車窓から、世界の <あらすじ> 地元有志のはたらきかけによって出来た念願の新駅「東奥原」(ひがしおくばる)。しかし、多くの住民は従来から利用していた特急が止まる隣の奥原駅から離れることはなかった。おかげで、当初見込んでいた年間乗降利用客数には程遠く、駅前開発は停滞、東奥原駅は地域発信型請願駅の代表的な失敗例となってしまった。この駅のホームから中学生女子三人が特急電車に飛び込むという凄惨な事件から2週間。今日は彼女たちがかつて所属したガールスカウト主催の「お別れ会」が行なわれる。学校関係者が東奥原駅で電車を待っているが、電車は遅延しているようでなかなか来ない。他愛もない世間話から、徐々に女子中学生達の死の真相に話題は及ぶ。彼女たちと関係があったという同人漫画家が現れ、彼は自分は「神」で女子中学生たちを「信者」と言った。
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エダニク 上演台本
¥1,100
「エダニク」 東京近郊にある屠場。その別屠室の休憩所(研磨室)には職人が二人、そして取引先の農場の跡取りがいる。突如、牛の屠室でBSE検査に回さなくてはならない「延髄」が紛失する事件が勃発した。これをきっかけに、3人の立場が露となり、屠畜という作業への言及や、企業間の駆け引き、立場の保守など各々のアイデンティティに関わる問題がぶつかり合って議論が白熱する。立ちこめる熱気と臭気。「生」がたちまち「死」に、「生体」が次々と「物体」と化していく空間の中、目前で失われるエネルギーに抗うかのように、メンタル面でもフィジカル面でもひたすら力強くある職人たちと、それを涼しげに、または冷ややかに見つめる若者。そんな彼らの中で、突如、「死」のイメージが膨張していく瞬間を描いた。